我、中古パソコン公国は常に冷静かつ合理的な判断を重んじる。そして、中古パソコンを購入する際も同様である。
コストパフォーマンスが魅力的であるが、その一方で違法なソフトウェアがインストールされているリスクも伴う。
特にマイクロソフト製オフィスのような高価なソフトウェアがプリインストールされている場合、その合法性を確実に確認することが重要である。
この記事では、オフィス付きで中古パソコンがなぜ安いのかについて解説している。
ユーズド総帥
なぜ安い?オフィス付き中古パソコンが格安の理由
オフィス付き中古パソコンが安い理由は以下の2点のどちらかであるといえる。
- マイクロソフト製ではない格安や無料のOfficeを使っている
- 非正規品Officeを使っている
Microsoft製ではない無料や低価格なOfficeを使っている
マイクロソフト製ではない格安や無料のOfficeソフトには、完全無料の「LibreOffice」「Apache OpenOffice」、無料版と有料版がある「Google Workspace(旧G Suite)」「WPS Office」「OnlyOffice」がる。
これらの商品は、マイクロソフトオフィスのように、高価な一括購入型やサブスクリプション型のライセンスが基本的に必要ではなく、無料で使えるものや、比較的安価な有料版が存在する。
ただし、互換性の面で、複雑なフォーマットやマクロなどでは完全に互換性がない場合がある。
機能面においても、本的な機能はカバーしているが、高度な機能や特定のプロフェッショナル向けツールはないことが多く、 カスタマイズも一部のカスタマイズが可能なものもあるが、全体としては制限が多い。
サポートやアップデートも貧弱な場合があるので、それぞれのソフトの特徴を理解する必要がある。
7. セキュリティ
非正規品Officeを使っている
非正規品のOfficeソフトとは、マイクロソフトの公式ライセンスを受けていない、正規の購入ルートを経ていない、または不正に改変されたMicrosoft Office製品を指す。
これにはいくつかの種類があり、それぞれに特有のリスクがあるので、以下に主なものを挙げよう。
ライセンスの不正利用
ライセンスの乱用には、「OEM版」「学生・教職員向けの特典」「企業向けライセンス」を個人が不正に使用するケースである。。
OEM版とは、一部の新しいパソコンには、OfficeのOEM版(オリジナル機器製造業者版)が付属してる。パソコン購入時にOfficeのライセンスも一緒に付いてくる。
学生・教職員向けの特典として、学生や教職員向けに、無料でOffice 365を利用できるプログラムがある。
学校のメールアドレスを使用してサインアップすることで、Word、Excel、PowerPoint、OneNoteなどのアプリケーションにアクセスできる。
企業向けライセンスとして、企業や組織向けにボリュームライセンスプログラムがあり、複数のライセンスを一括して購入することでコストを削減できるため、中小企業や大企業が採用していることが多い。
上記のパソコンを中古として販売する際に、そのままオフィスも利用してしまうのがライセンスの不正利用となる。
ライセンス違反が発覚するとサポートを受けられないだけでなく、法的な罰則を受ける可能性もある。
海賊版ソフトウェア
正規のライセンスを持たずにコピーされたMicrosoft Officeの違法版である。
マルウェアやウイルスが含まれている可能性が高い。
偽造ソフトウェア
正規品を装った偽造品。外観やパッケージが本物に似ているが、中身は正規品ではない。
マルウェアや不正なコードが含まれている可能性がある。
サードパーティ製のアクティベーションツール
不正にMicrosoft Officeをアクティベートするためのツールやパッチを使用して強制的に使えるようにする場合がある。
これらのツールにはマルウェアが含まれていることが多く、不正アクティベーションは著作権侵害に該当する。
非正規品のOfficeソフトを使用することは多くのリスクを伴う。法的な問題、セキュリティリスク、そしてサポートの欠如が主なリスクだ。これらのリスクを避けるためには、正規のルートでMicrosoft Officeを購入し、適切なライセンスを取得することが重要である。
正規品Officeと非正規品Officeの違い
正規品Officeと非正規品Officeにはいくつかの重要な違いがあります。以下にそれらの違いを表にまとめました。
項目 | 正規品Office | 非正規品Office |
ライセンス | 正式ライセンス | 無効なライセンス |
合法性 | 合法 | 違法 |
サポート アップデート |
受けられる | 受けられない |
セキュリティ | セキュリティが確保されている | セキュリティが脆弱。 マルウェアやウイルスが含まれている可能性が高い。 |
機能 | 全ての機能が利用可能 | 一部の機能が制限されていることがある |
互換性 | 他のMicrosoft Office製品やサービスとの完全な互換性がある | 正規品との互換性に問題が生じることがある |
使用感 パフォーマンス |
安定して動作する | 不安定になることがある |
法的リスク | ない | 著作権侵害で法的な問題が発生する可能性がある |
正規品のOfficeは合法であり、セキュリティ、機能、サポートの面で多くの利点がある。
一方、非正規品のOfficeは違法であり、セキュリティリスクや機能制限、法的リスクを伴うため、使用することは強く避けるべきなのだ。
正規の方法でMicrosoft Officeを購入し、安心して利用することが推奨される。
非正規品Officeの危険性とデメリット
非正規品Office(非公式にライセンスされたMicrosoft Office)を使用することには、いくつかの重要な危険性とデメリットがある。
以下にその主要な点を挙げるので、しっかりと理解してほしい。
- 法的リスク
- セキュリティリスク
- パフォーマンスと安定性の問題
- ビジネスの信用失墜
法的リスク
非正規品Officeを使用することは、Microsoftの著作権を侵害する行為となる。法的に訴追される可能性があり、個人や企業は罰金や訴訟費用を負担するリスクがあることを覚えておこう。
Microsoftの利用規約に違反しているため、ライセンスの取り消しや今後のサービスの利用が制限されることがある。
セキュリティリスク
非正規品Officeは信頼性の低いソースからダウンロードされることが多く、マルウェアやウイルスが含まれている可能性が大きい。
これにより、個人情報の漏洩やデータの損失、システムの破損などが発生するリスクがある。
非正規品は正規のアップデートを受けることができないため、セキュリティホールが放置され、攻撃に対して脆弱になってします。
パフォーマンスと安定性の問題
非正規品は正式な品質保証がないため、不具合が発生することが多く、正常に動作しない可能性がある。
正規品とは異なり、Microsoftの公式サポートを受けることができないので、問題が発生しても自己解決する必要がある。
ビジネスの信用失墜
企業の場合、非正規品を使用していることが明らかになると、企業の信頼性や評判に悪影響を及ぼし、顧客や取引先からの信頼を失うリスクがある。
これらの理由から、非正規品Officeの使用は避けるべきなのだ。正規のライセンスを購入することは、安全性、信頼性、そして法的な安心感を得るために重要だと覚えておこう。
非正規品Office入り中古パソコンの見分け方
非正規品Officeがインストールされた中古パソコンを見分ける方法はいくつかあります。以下のポイントに注意して確認することが重要です。
- (購入前)価格の確認
- (購入前)販売店の評判やレビューの確認
- (購入後)ライセンス証明書の確認
- (購入後)ソフトウェアのインストール方法を確認
- (購入後)ソフトウェアの起動時のメッセージ確認
- (購入後)システム情報の確認
以下の記事で詳しく書いているので、チェックして欲しい。
信頼できる中古パソコン販売業者での購入がおすすめ
オフィス付中古パソコンを購入する際には、無料版を含む非正規品を一切扱わない信頼できる中古パソコン販売業者を選ぶことが重要。
これにより、安全性、信頼性、そして長期的な満足度を得ることができる。
信頼できる販売業者は、違法コピーや非正規品ソフトウェアを一切扱わないため、著作権侵害やライセンス違反のリスクを避けることができる。。
非正規のOfficeソフトウェアは、しばしばマルウェアやウイルスを含むことがあるので、信頼できる業者から購入することで、こうしたリスクを避け、データの保護やシステムの安全性を確保することができる。
まとめ
我、中古パソコン公国の臣民たちよ、中古パソコンを購入する際には、信頼できる販売元からの購入、ソフトウェアのライセンスの確認、オープンソースソフトウェアの利用など、いくつかの重要なポイントを押さえることが必要である。
これにより、法律違反やセキュリティリスクを回避し、安全かつ効果的に中古機器を活用することができる。
ユーズド総帥